「当社」と「弊社」。どちらも自分の会社というのは、なんとなく分かります。

ではどんな違いがあるのでしょうか?

自社のオフィスで打合せしている4名の事務員

たった一つ違いがあります。それは謙譲語かどうかです。

察しがいい方はもうお分かりでしょう。

それでは、「当社」と「弊社」の違い、違いの使い分け方をご一緒に見ていきましょう!



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当社と弊社の違い

たまに聞く話ですが、当社と弊社の違いがよく分からないって方結構いるようですね。

では両者の違いは何でしょうか?ズバリ結論からいきます。

  • 違いは、「当社」は普通語(常体語とも言います)、「弊社」は謙譲語

これで両者の違いは分かりました。でも両者の意味は同じです。ともに自分の所属する会社。他にも「自社」や「わが社」が同じ意味です。

このように会社員は、「自分の会社」の呼称を相手や状況に応じて使い分けているのですね。

ではこれから両者の違いについて詳しくご説明します。まず枠内をご覧くださいね。

基本形 丁寧語 普通語(自・他) 謙譲語
会社  なし  当社・他社   弊社


まず、「当社」や「弊社」の基本形は「会社」。文字通り、基本形が普通語と謙譲語の基本となります。

「会社」は、自称と他称の普通語(常体語とも言います)に分かれます。「当社」と「他社」のように2つに分かれます。

広辞苑によると、「当」は名詞の上に冠して、「この」「その」「今の」等の意...「自分の会社」の事ですね。つまり「当社」は丁寧語でも謙譲語でもない自称の普通語です。

自称である「当社」や「自社」の謙譲語として、「弊社」が存在します。

一通り説明しましたので、ここで両者の違いを再掲しますね。「弊社」は謙譲語、「当社」は普通語。「自社」をへりくだるか否かの違いをご説明しました。

なお「会社」には丁寧語はありませんが、「店」には丁寧語が存在します。「お店」です。

以上で、「当社」と「弊社」の違いが分かりましたので、次章でその違いの使い分け方をお話しますね。


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当社と弊社の使い分けは、へりくだるか否か

一般的に、「当社」と「弊社」は、社内向けか社外向けかで使い分けていますよね。「当社」が社内、「弊社」が社外。


一般的な使い分けは、「当社」が社内、「弊社」が社外で結構です。でも、社外向けでも「当社」を使う場合もありますので、厳密に言えば正しくないですね。

では筆者が考える「当社」と「弊社」の使い分け方は、へりくだるか否かです。決して社内と社外の違いで使い分けるのではありません。

  • 自社をへりくだるとき、「弊社」を使う
  • 自社をへりくだる必要ないとき、「当社」を使う

特定の社外には弊社を使う

何度も同じ事ですみません。「弊社」は「当社」をへりくだって伝える謙譲語。ですから、相手は他社の人に決まっていますよね。

お客様の担当者が変わったので名刺を渡す

ですから「弊社」は、お客様の営業担当などと会話するとき使ってくださいね。

また、「弊社」や「小社」など自分の会社をへりくだる謙譲語を使うだけでなく、できれば相手の会社を持ち上げる尊敬語を織り交ぜながら話すと、きっと会話はスムーズに進むことでしょう。

社内と社外一般には当社を使う

「弊社」の使い分け方は分かりました。続いて「当社」の使い分け方を見ていきましょう。

自社をへりくだる必要ないのは、社内はもちろん、社外向けもけっこうありますよ。


社内では当社・自社・わが社

まず、「当社」を自社内で使うケースから見ていきましょう。

社内の会議室で打合せする男性社員
「自分の会社」のことを身内である社内に伝えるのに、へりくだる必要ありませんね。

社内で「自分の会社」のことを言うときは「当社」または「自社」など。間違っても「弊社」は使わないでくださいね。

同じ意味には「わが社」もありますね。コレは一般的に役員や部長が言う言葉です。

当社を社内で使う理由は、よく分かりましたね。。。


社外でもへりくだる必要ないときは当社

ところで社外でも、謙遜する必要がない場合があります。そんなときは社外の人でも「当社」を使った方がベターです。

たとえば、相手に抗議やクレームを伝えるとき、商品カタログに記載するとき、会社ホームページ上での会社案内等は「当社」を使うのが自然です。


まとめ

「当社」と「弊社」の違いは、普通語と謙譲語。つまり普通語と敬語の違いです。

「当社」と「弊社」の違いを理解した上で、相手にへりくだる場面かどうかで使い分けを判断し、失礼のないようにしてくださいね。

特に大切な常連のお客様に対して、「弊社」と言うべきときに「当社」と言ってしまったら、マナーに反します。

第1章でも言いましたが、「当社」と「弊社」に関連する敬語のマナーにも関心を持って、より正しい使い分けをされるとよいでしょう。






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