「判断」は、日常会話でもビジネスシーンでも大変よく使われる言葉です。

ですから意味はもう十分わかっているよと自信満々の方も多いことでしょう。でも「判断」の意味は、けっこう奥深いことだけここでお伝えしておきます。

では「判断」とは何か?意味を中心に、類語・使い方など、用例を交えながら解説します。


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「判断」とは

「判断」の意味

国語辞典による「判断」の意味から見ていきます。

「判断(ハンダン)」:
①物事の真偽・善悪などを見極め、それについて自分の考えを定めること。
②吉凶を見分けること。占い。

(引用元:大辞泉)


「判断」には意味が2つ存在します。

「判断」の意味①

「判断」の1つ目の意味は、「物事の真偽・善悪などを見極め、それについて自分の考えを定めること。」です。

「判断」の「判」は、「裁判」「判決」でも使われ「善悪を見分ける」「可否をきめる」の意味を持ち、「断」は「決断」でも使われ「ずばりと決める」の意味を持ちます。

つまり二字熟語「判断」には、「物事の真偽・善悪などを見分ける」「考えをずばりと決める」という意味合いがあることが分かります。

また「判断」は、おおかた「物事の真偽・善悪・美醜などを見極め、それについて自分の考えをこうだとはっきり決めること」といったニュアンスで用いられます。

その用例として、「判断を下す」「善悪・真偽を判断する」などという言い回しがよく使われます。

文例として「当社は公正な採用選考を行ないます。採否の判断を下したら、すみやかに結果をご連絡します」という人事部長の発言には、「公正な採用選考基準により適否などを見極めた上で、採用か不採用かを明確に決めます。」というニュアンスが込められています。

「判断」の意味②

「判断」には、「吉凶を見分けること。占い。」という2つ目の意味があります。

「判断」は、「姓名判断」という言い回しを用いることによって、「吉凶を占うこと」という意味合いになります。

この「判断」は、多くの場合「人の運勢、物事の吉凶、将来の成り行きなどを判断すること」といったニュアンスで用いられます。

文例として「最近は姓名判断を参考にして、赤ちゃんの名前を決める方が増えています。」というある占い師の感想には、「最近は姓名判断で運勢や吉凶を占ってもらってから、赤ちゃんの名前を決める方が増えている。」というニュアンスが込められています。

「判断」の文法と使い方

「判断」は、名詞または動詞として使われます。

まず名詞として、「判断が~」「判断を~」「ご判断」のように使われます。

また「判断」+「できる」で「判断できる」という動詞となり、「~を判断できる」のように用いられます。

さらに「判断」+「する」で「判断する」というサ変動詞となり、「~を判断する」のように用いられます。

使い方の例文は、第3章をご覧ください。


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「判断」の類語

「判断」の類語の中で、意味が類似している「決断」「判定」との違いを通じて、「判断」の意味を深めていきます。

「判断」と類語「決断」の違い

「判断」の意味は、「物事の善悪などを見極め、自分の考えをはっきり決めること」。「決断」の意味は「自分の意志をはっきり決めること」。共に「断」の文字があるように、はっきり決めることでは同義です。

違いは、はっきり決める根拠。「判断」は物事の善悪などを根拠に、「決断」は自分で固めた意志を根拠にして、はっきり決めることになります。

例えば、「判断」は「公正な採用選考基準により、採否の判断結果を連絡します」のように、「決断」は「中学卒業後の進路は、自分で考え自分の意志で決断すべきです」のように用いられます。

なお「決断」の意味などを紹介した別記事もありますので、合わせてご覧ください。
→ 「決断」とは?意味を中心に類語や使い方を詳しく解説

「判断」と類語「判定」の違い

「判断」は「物事の善悪などを見極めて、自分の考えをはっきり決めること」。「判定」は「物事の善悪などを見極めて、どちらかに決めること」。共に「判」の文字があるように、物事の善悪などを見極めることでは同じ意味です。

違いは、決め方。「判断」は「断」の文字があるように、はっきりと決めます。一方「判定」は「定」の文字があるように、物事を一つに決めるだけです。

例えば、「判断」は「今まで先延ばしにしてきたが、機が熟したのではっきりと判断を下します」のように、「判定」は「際どいプレーでしたが、塁審はセーフと判定しました」のように具体的に用いられます。

「判断」の使い方と例文

「判断」の主な使い方は2種類あります。

・「判断する」や「判断できない」という動詞として用いる方法
・「判断」を名詞として用いる方法

「判断する」

サ変動詞である「判断する」は、「~を判断する」のように用いられる他動詞で、直前に目的語を伴います。

・文脈から意味を判断してみた。

「判断できない」

ビジネスシーンでは、自分だけでは「判断できない」こともあります。

例えば、部下が上司に対して「判断できない」の表現をどのような敬語表現に言い換えたらいいのでしょう。下記のような謙譲語を用いるとよいです。

なお「判断できない」は、「判断できる」の否定形。「判断」+動詞の「できる」から成ります。

・うつ病による思考力低下により、私の担当業務は判断いたしかねます。

「ご判断」

前節で謙譲語の使い方を説明しましたが、敬語表現には尊敬語も含まれます。

上位者に「判断」するようお願いする場合は、「判断」に接頭語の「ご」を付け「ご判断」として、下記のように表現します。

・その件につきまして、課長にご判断いただきたく存じます。

「判断を下す」「判断を仰ぐ」など

「判断」の直後に、助詞の「を」と動詞を伴って、「判断を下す」「判断を仰ぐ」「判断を委ねる」「判断を行う」「判断を誤る」のような言い回しがよく使われます。

例えば「判断を下す」は、「はっきりとした判断をする」という意味に。「判断を仰ぐ」は、「上位の人に対して判断を願い求める」という意味です。

・適切な判断を下すことは難しいものだ。
・事の是非が分からないので、上司に判断を仰ごうと思います。

「判断が遅い」「判断がつく」など

名詞「判断」の直後に、助詞の「が」と動詞を伴って、「判断が早い」「判断が遅い」「判断がつく」「判断がつかない」「判断が難しい」のような言い回しもよく使われます。

例えば「判断がつく」は、「判断することが行われる」という意味になります。

・責任者がいないので、判断がつくまで時間がかかりそうです。

まとめ

「判断」とは何か?意味を中心に、類語・使い方などを解説してきました。

「判断」とは、単に自分の考えを決めることではなかったのですね。物事の真偽・善悪・美醜などを見極めて、自分の考えを定めること。

類語の「決断」や「判定」とは、微妙な違いがあります。それぞれ使用する際はご注意ください。






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