「博学」は「ハクガク」と読みます。漢字の意味から「博学」の意味がおおよそ分かるでしょう。

言い回しとしては「博学多才」「博学の人」などが挙げられますが、そのような人が周りにいる方が一番「博学」の意味を分かっているでしょう。

では「博学」とは何か?意味を中心に、使い方・類語(博識・ものしり)などを解説します。


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「博学」とは

「博学」の意味

国語辞典による「博学」の意味から見ていきましょう。

「博学(ハクガク)」:ひろく種々の学問に通じていること。また、そのさまや、その人
(引用元:大辞泉)


「博学」の「博」は、「博識」でも使われ「ひろい」の意味を持ち、「学」は「学習」の言葉でも使われ、「学問」「まなぶ」「師匠が与えた知識を自分のものとする」の意味があります。

つまり二字熟語「博学」は、「広く種々の学問に通じていること」という意味合いがあることがよく分かります。

また、多くの場合「博学」は、「広い分野の学問に通じ、人の知らないことを何でも詳しく知っているほどに、豊富な知識をもっていること」といったニュアンスで用いられます。

「博学」の用例としては、冒頭で挙げた「博学多才」「博学の人」のような言い回しが使われます。

文例として「当社の社長は、博学の士と言われていますが、実は大変な努力家です。」という一役員の発言には、「社長は豊富な知識をお持ちで尊敬していますが、日々努力をおしまないとてもご立派な方です。」というニュアンスが伝わってきます。

「博学」の文法と使い方

「博学」は、名詞または形容動詞として使われます。

形容動詞としての「博学」は、「博学な人」「君は博学だ」のように用いられます。「博学な」は形容動詞の連体形、「博学だ」は終止形です。

名詞としての「博学」は、「博学多才」「博学多識」のように用いられます。

なお、サ変動詞「博学する」のような動詞的用法は殆ど見られません。




「博学」の類語

「博学」の類語「博識」「ものしり」との違いを通じて、「博学」の意味を深めていきます。

「博学」と類語「博識」の違い

「博学」の意味は、「ひろく種々の学問に通じ、広い知識があること」。「博識」の意味は、「広い知識をもっていること」。どちらも広い知識があります。

違いは、知識の内容。「博学」は主に学問(勉学すること)により得た知識のこと。「博識」は学問による知識も含め、幅広く様々な分野の知識を含みます。

つまり「博学」は「博識」の一部として扱われるため、「博学」⊂「博識」の包含関係が成り立ちます。

※「博識」の意味などを紹介した別記事もありますので、合わせてご覧ください。
→ 「博識」とは?意味を中心に類語や使い方を詳しく解説

「博学」と類語「ものしり」の違い

「博学」の意味は、「ひろく種々の学問に通じ、広く物事を知っていること」。一方「ものしり」も「広く物事を知っていること」で、ともに物事をよく知っています。

違いは、知識の種類。「博学」は、学問により得た知識。「ものしり」は、主に雑学的な知識を言います。

「博学」の使い方(例文)

「博学」の主な使い方は2種類です。

・「博学」を名詞として用いる方法
・「博学」を形容動詞として用いる方法

「博学(名詞)」

「博学」を四字熟語「博学多才」(名詞)として用います。

「博学多才」の読み方は、「ハクガクタサイ」です。意味は、豊富な知識を持ち、多くの才能に恵まれていること。

・彼は色々な事を知っていて、スポーツも万能、手先も器用、まさに博学多才ですね。

「博学(形容動詞)」

「博学」を形容動詞として、「博学な人」のような言い回しで用います。

・彼は博学な人と言われていますが、お茶目なところもあって親しみを持たれています。

まとめ

「博学」とは何か?意味を中心に、使い方・類語などを解説しました。

「博学な人」と「博学多才」の意味は、理解できましたか。

類義語である「博学」と「博識」、「博学」⊂「博識」の包含関係が成り立ちますので、覚えておいてください。






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